No.46 林業機械化センター保存の森林鉄道車両群と根利森林鉄道遺構
りんぎょうきかいかせんたーほぞんのしんりんてつどうしゃりょうぐんとねりしんりんてつどういこう
番号 | No.46 |
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登録年度 | 2021年度 |
認定対象 | 林業機械化センター保存の車両群、根利森林鉄道遺構 |
分類・形式 | 搬出関連 |
成立年代 | 車両群:1921年~1961年、森林鉄道遺構:1940年~1952 年 |
所在地 | 群馬県沼田市利根町根利1,445 番地 関東森林管理局利根沼田森林管理署管内国有林内 |
所有・管理者 | 林野庁森林技術総合研修所林業機械化センター 林野庁関東森林管理局利根沼田森林管理署 |
林業機械化センターでは、 森林鉄道の発達における各過程の代表的な動力車や車両が保存されている。日本における動力車の導入は1907(明治40)年の運材列車の牽引用に始まり、林業機械化センターではリアタンク型蒸気機関車(ボールドウィン社製10t機,1921年製造)、昭和初期に導入された小型ガソリン機関車(ホイットカム社製4t 機、1926年製造)、戦後に導入されたディーゼル機関車(協三工業製10t 機、1951年製造)、運材台車(岩崎レール工業製モノコック型、1961年製造)、 客車(上松運輸営林署製木曽B 型)が保存されている。隣接する根利森林鉄道遺構においては隧道や桟道、橋台、築堤、擁壁などの遺構のほか、軌道改良の遺構も残されている。明治から昭和初期にかけての日本の森林鉄道の歴史を現地で体験でき、その価値を伝えるものとして評価できる。
また、車両群の修復・保全から根利森林鉄道遺構の調査と記録は、民間ボランティア団体「よみがえれボールドウィン実行委員会」によって行われており、林業遺産としての価値が伝えられている。