No.10 猪名川上流域の里山 (台場クヌギ林)
いながわじょうりゅういきのさとやま(だいばくぬぎりん)
番号 | No.10 |
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登録年度 | 2013年度 |
認定対象 | 兵庫県川西市黒川字奥瀧谷13-1 山林・兵庫県川西市黒川字奥瀧谷16 山林・ 兵庫県川西市黒川字大原8-1 山林・兵庫県川西市黒川字大原10 山林(今後、土地所有者の同意を得て拡張予定) |
分類・形式 | 林業景観・林業発祥地・林業跡地 |
成立年代 | 室町時代~(古文書・伝承) |
所在地 | 兵庫県川西市黒川字奥瀧谷13-1 山林 兵庫県川西市黒川字奥瀧谷16 山林 兵庫県川西市黒川字大原8-1 山林 兵庫県川西市黒川字大原10 山林 (今後、土地所有者の同意を得て拡張予定) |
所有・管理者 | 能勢電鉄株式会社 |
兵庫県と大阪府の境を流れる猪名川上流域のクヌギ林は、少なくとも室町時代まで遡れる池田炭・一庫(ヒトクラ)炭の生産地であった。当地域で生産された黒炭はもっとも高品質であり、茶道の炭として利用されたことが江戸時代の文書に記されている。現在も、茶道用の菊炭の原木として利用されており、薪炭利用の里山の本来の姿である輪伐(8~9年周期)によるパッチワーク景観を見ることができる国内でもきわめて稀な地域である。また、当地のクヌギは台場という特殊な頭木仕立てで育成されるため、主幹部は大径木となる。さらに、クヌギの樹液に多様な生物が集まることで、生物多様性を保持した里山としても有名である。