No.14 越前オウレンの栽培技術
えちぜんおうれんのさいばいぎじゅつ
番号 | No.14 |
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登録年度 | 2014年度 |
認定対象 | 越前オウレンの栽培地及び技術体系 |
分類・形式 | 林業景観・技術体系 |
成立年代 | 平安時代 |
所在地 | 福井県大野市五箇地区等 |
所有・管理者 | 越前オウレン生産者有志一同(代表:五箇特殊林産物振興組合) |
オウレンは古来より薬用植物として重宝され、健胃、整腸、制菌などの効能により、現在もなお漢方薬に利用されている。福井県奥越地方の高標高の自然林はオウレンの生育適地であり、かつてから全国有数の生産地として知られていた。平安時代の延喜式にはすでに越前からのオウレンの記録があり、江戸時代には栽培技術が普及して各地に販売されていた。オウレンの栽培は、高標高地の自然林下を利用して行われ、出作りによって営まれる焼畑などの土地利用とセットで、換金作物を得る手段として受け継がれてきた。これは白山麓一円にひろがる山村文化の重要な実例であり、自然資源の伝統的利用形態を現代に留めるものである。