No.17 伊豆半島の森林史に関する資料
いずはんとうのしんりんしにかんするしりょう
番号 | No.17 |
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登録年度 | 2016年度 |
認定対象 | 伊豆林政史 概説編 全1冊、伊豆林政史 資料編 全19冊 |
分類・形式 | 資料群 |
成立年代 | 昭和30年代 |
所在地 | 静岡県伊豆市牧之郷 |
所有・管理者 | 伊豆森林管理署 |
本遺産は、以下の2資料からなる。すなわち、①伊豆林政史 概説編(原稿)全1冊、②伊豆林政史 資料編 全19冊である。
「伊豆林政史」は、昭和39年に東京営林局より発行された静岡県伊豆地方の森林、林業に関する制度や政策の歴史を、史料に基づいて概説した全277 ページの出版物であり、その取り扱う年代は、江戸時代(一部後北条氏時代を含む)から明治・大正までの約400年間である。
「概説編」は、この原稿を製本したものであるが、原稿には添削がなされており、本書編纂の背景を紐解くに有益な資料と考えられる。また、本書を取りまとめるに先立って、東京営林局は、弓削俊昭に命じ伊豆地域の旧家に所蔵されている文書等を書き写させた。収集された史料は実に940に上り、これらを綴って製本したものが「資料編」である。
「資料編」は、現在では収集困難な個人所有の文書を多数含み、また、本書において本文中に採用されなかった削除文書をも含み、かつての伊豆地域の森林における様々な営みを検証する上で極めて重要な史料といえる。
今後の林政史および森林史の研究に大きな寄与が期待できる資料であり、林業遺産として高い価値をもつものとして選定する。