No.19 屋久島の林業集落跡及び森林軌道跡
やくしまのりんぎょうしゅうらくあとおよびしんりんきどうあと
番号 | No.19 |
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登録年度 | 2016年度 |
認定対象 | 林業跡地: 小杉谷集落などの林業集落跡・搬出関連: 森林鉄道・軌道及び関連施設跡・建造物: 森林鉄道・軌道、隧道、橋梁、集落跡ほか・林業景観: 屋久杉自然林、屋久杉伐採後の高齢級杉(コスギ)林等・資料群: 林業古写真集 |
分類・形式 | 林業景観、林業跡地、建造物、搬出関連、資料群 |
成立年代 | 大正後期 |
所在地 | 鹿児島県熊毛郡屋久島町 |
所有・管理者 | 屋久島森林管理署 |
屋久島は、「屋久杉」とよばれるスギの巨樹が生育する林業地として知られ、優れた森林景観も広がる。
大正期に国有地が確定すると、国有林と港を結ぶ森林軌道が敷設され、屋久杉用材だけでなく、木炭・薪などの燃料材なども運搬された。
森林軌道沿いには、職員・作業員が暮らす林業集落も形成され、とりわけ小杉谷一帯には、最盛期には500人を優に超える住民が生活していた。最後まで存在した小杉谷集落は昭和45(1970)年に閉鎖されたが、事業所・小中学校跡などの遺構は現在も残っている。また一部の軌道は、水力発電所の維持管理のために現在も重要な役割を果たしている。
このほかに、屋久島の林業を記録した古写真集も保管されてきた。
こうした屋久島林業史を物語るものはいずれも貴重であり、林業遺産として選定した。今回選定された林業遺産が適切に保全され、後世にその価値が受け継がれることが期待される。