No.47 長走風穴種子貯蔵庫遺構

ながばしりふうけつしゅしちょぞうこいこう

番号 No.47
登録年度 2021年度
認定対象 長走風穴種子貯蔵庫遺構群、関連する古写真等
分類・形式 建造物、資料群
成立年代 1912年
所在地 秋田県大館市長走字長走362-3
所有・管理者 大館市

長走風穴種子貯蔵庫は、秋田県大館市に立地する風穴を利用した種子貯蔵施設であり、造林用の種子を冷温低湿状態で貯蔵するために1912(明治45)年に設けられたものである。1934 年度以降は、民有林への供給用の種子貯蔵も行われ、東北地方(青森・秋田・岩手・山形・宮城)の造林用種子貯蔵の中核を担った施設であり、記録に残る林業専用の種子貯蔵施設としては国内初かつ最も長く使用されたもの(1955年まで)という位置付けを持つ。また、施設に関する古写真や図面等が残されているだけでなく、貯蔵された種子の発芽試験結果などが報告・論文などに記録されている。貯蔵庫部分は冷蔵機能を有したままほぼ完全な形で現存しており、明治以降の東北地方における造林事業及び山林種苗事業の歴史を理解する上で重要なものとして、林業遺産としての価値が認められる。

  • 現・2号倉庫外観

  • 現・2号倉庫内部

  • 現・3号倉庫外観

  • 3号倉庫(昭和初期か?)

  • 1934年の倉庫内部

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