第134回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

林政部門[Forest Policy]

日付 2023年3月27日
開始時刻 10:15
会場名 Room 1
講演番号 A10
発表題目 地域性苗木生産者の現状と課題-三重県大台町を事例に-
Current status and issues of local seedlings producers: a case of Odai town, Mie prefecture
要旨本文 地域性苗木とは、外来緑化植物の問題等、生物多様性保全への意識の高まりとともに登場し、自然公園等における法面緑化等で緑化材料として用いられている苗木のことである。地域性苗木の採種から施工地への植栽までの技術面での報告がある一方で、生産の担い手に焦点を当てた論文は少ない。したがって、本研究では地域性苗木の担い手の存在形態と生産動向及び課題を把握する。本研究では、三重県多気郡大台町に位置する大台町苗木生産協議会(以下、協議会)を研究対象とした。協議会の会員は自宅の庭先等で苗木の育成を行う。協議会の事務局である宮川森林組合は会員から買い取った苗木を組合の森林整備事業等に用いている。このように、地域性苗木の消費者である森林組合が協議会活動を主導し、地域住民が会員として地域性苗木を生産するという、生産者と消費者が連携した供給体制が築かれている。2022年7月に宮川森林組合、大台町役場森林課、大台町苗木生産協議会会長、10月に大台町苗木生産協議会会員へ聞き取り調査を行った。また2022年9月に協議会会員10名、1団体へアンケート調査を実施した。
著者氏名 ○興梠克久1 ・ 岡村美歩2 ・ 山口広子3
著者所属 1筑波大学生命環境系 ・ 2筑波大学生物資源学類 ・ 3筑波大学大学院農学学位プログラム
キーワード 地域性苗木, 大台町, 森林組合, 広葉樹
Key word local seedlings, Odai town, forest owners' cooperative, broadleaf tree