第134回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

風致・観光部門[Landscape Management and Tourism]

日付 2023年3月27日
開始時刻 11:30
会場名 Room 2
講演番号 B14
発表題目 自身および他者のお気に入り風景の注意回復評価
Attesion restoration assesment of my/other's favorite scenery
要旨本文 背景・目的;各自のお気に入り風景に自然物はどの程度含まれるのか、また自身と他者のお気に入り風景は注意回復評価で差異があるのかを検討する。方法;専門学校生・大学生56名(女性48名、男性8名、平均年齢20.5歳(SD=3.5))に各自のお気に入り風景(個人の記憶等に無関係のもの)を提出させ、注意回復評価をさせた。試行場所が異なり、全ての風景を全ての回答者が評価したわけではない。結果と考察;61種の風景が集められ、内訳は、自然70%、半自然(自然+人工など)13%、人工16%であった。自然・半自然で、緑・植物系を主とするものは52%でそれ以外は海・空・天体系であった。また、最も回答者の多かった試行(34種の風景を32名が評価)について提供者本人の評価を除いて各風景毎の平均値と標準偏差を出し、本人のz値を求めた。z値の平均は、各評価項目(魅惑と適合、解放、拡がり、回復、好き嫌い)共に2を超えるものはなかった(最大1.18)。本人のz値が2を超える風景も散見されたが、それらの殆どが夕日主体であった。自身のお気に入り風景は概して注意回復的には他者のそれでもあると考えられるが、夕日は個人の思いを強く投影するアイテムかもしれない。
著者氏名 ○尾崎勝彦1 ・ 狩谷明美1 ・ 井上正雄1 ・ 藤村良男1 ・ 山川正信2
著者所属 1びわこリハビリテーション専門職大学フレイル・認知症予防研究センター ・ 2びわこリハビリテーション専門職大学リハビリテーション学部
キーワード 注意回復要素, お気に入り風景, 自然環境, 人工環境
Key word attention restorative components, favorite scenery, natural environment, artificial environment