第134回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

遺伝・育種部門[Forest Genetics and Tree Breeding]

日付 2023年3月26日
開始時刻 13:30
会場名 Room 1
講演番号 F3
発表題目 GRAS-Di技術を用いたコウヨウザンの連鎖地図構築とQTL解析
Construction of genetic linkage map and QTL analysis in Cunninghamia lanceolata using GRAS-Di system
要旨本文 コウヨウザン(Cunninghamia lanceolata)は、中国・台湾原産のヒノキ科コウヨウザン属の常緑針葉樹で、中国では重要造林樹種として利用されている。本種は、幹が通直で成長が早く、さし木による増殖が可能であることから、西南日本における新たな造林樹種の一つとして期待されている。現在は、日本国内における植栽適地や成長量、製材品の材質についての調査が進められており、造林用種苗を生産するための優良系統の選抜も進んでいる。本研究では、コウヨウザンのゲノムを決定した個体由来の61年生の自殖家系95個体を対象として、GRAS-Di解析より得られた遺伝的多型情報を用いて、連鎖地図を構築するとともに、成長および材質に関連するQTL解析を実施した。検出した多型数は3,747となり、全長1,194cM、15連鎖群からなる連鎖地図を構築した。さらにQTL解析の結果では、樹高、ヤング率、容積密度の各諸形質についてそれぞれQTL領域を検出している。本発表では、先行研究と合わせ、これまでの研究成果について報告する。
著者氏名 ○平尾知士1 ・ 藤澤義武1 ・ 白澤健太3 ・ 武津英太郎1 ・ 平川英樹3 ・ 三嶋賢太郎4 ・ 磯田圭哉2 ・ 山田浩雄1
著者所属 1国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所林木育種センター ・ 2国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所林木育種センター関西育種場 ・ 3公益財団法人 かずさDNA研究所 ・ 4国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所林木育種センター東北育種場
キーワード コウヨウザン, 連鎖地図, 自殖家系
Key word Cunninghamia lanceolata, Genetic linkage map, self-pollinated progeny