第134回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

高校生ポスター発表[high-school student poster presentation]

日付 ポスター発表
講演番号 KP-15
発表題目 音声コミュニケーションから探るカラスバトの生態について
要旨本文 カラスバトは伊豆諸島などの島嶼部を中心に生息している鳥で、個体数が少ないことや 人前にめったに姿を現さないことからその生態には未解明な点が多い。貴重な鳥だが、生態がわかっていないため、今後開発などの影響でいなくなってしまう可能性がある。国分寺高校では10年ほど前からカラスバトの調査を行っている。調査の結果、カラスバトは照葉樹の暗い森のシンボル的存在であることがわかった。今回、私たちは更なる生態解明のために GPSを用いた調査を行った。GPSはカラスバトの背中に背負わせる形で装着した。5月1日に放鳥した個体のデータを収集した結果、今年の7月1日〜3日、8月22日〜23日のデータからカラスバトは伊豆諸島の島間を移動していることがわかった。また、GPSから得られる活動係数を用いてカラスバトの1日の行動パターンを調べている。私たちが今までにデータを分析した範囲では、10時〜19時までの時間帯は日常的にあまり動かない傾向があることがわかっており、他の時間帯における活動係数のばらつきは、天気や繁殖活動の影響によるものではないかと考察している。
著者氏名 久保光次郎、相田麻衣、納谷莉子、中村悠季
著者所属 東京都立国分寺高等学校
キーワード カラスバト, 音声分析, 生態解明