第134回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

高校生ポスター発表[high-school student poster presentation]

日付 ポスター発表
講演番号 KP-20
発表題目 クヌギ育苗の研究 ~コンテナ苗とポット苗の比較~
要旨本文 低コストで実用性のあるクヌギ育苗を目的として、クヌギの容器(コンテナ苗・ポット苗)と土(山土・ココピート)による成長量の違いを検討した。コンテナはJFA-150、ポットは4号を使用した。土には元肥として10L当たり100gのハイコントロール700を加えた。クヌギ苗は2022年4月に播種し、同年10月に苗長、根元径、根の重量、枝・幹の重量、根の先端の角度を調査した。解析はWelchのt検定を用いた。結果、容器の違いによって苗長に違いがあるとは言えなかったが、根元径はポット苗で大きい傾向があった。また、根の重量、枝・幹の重量もポット苗で大きい傾向があった。一方で、根の先端の角度はコンテナ苗で大きい傾向があった。土では、苗長、根元径、根の重量、枝・幹の重量がココピートで大きい傾向があった。ポット苗が大きい傾向を示した要因として、空中根切りによるストレス、土の容量、密度効果などが影響していると考えられた。ただし、根の先端の角度が大きく、下方向を向いていることから、植栽後の活着や成長は良くなると考えられた。また、ココピートで大きい傾向を示した要因として、保水性や土の硬度などが影響していると考えられた。
著者氏名 森林環境科学科 岩嶋香乃葉、上村晋平、籠原日陽、櫻本力輝、簱圭吾、羽生忠由、松永陸聖、三島璃々
著者所属 岐阜県立郡上高等学校
キーワード 育苗, コンテナ苗, 広葉樹, クヌギ, 土