第134回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

林政部門[Forest Policy]

日付 ポスター発表
会場名 (学生ポスター賞の審査対象)
講演番号 P-016
発表題目 近世から近代における青梅材の生産・輸送システムの評価
Assessment of the Logging and Transportation System of Ome Logs from the Early Modern to Modern Periods
要旨本文 東京西部を経由し東京湾にそそぐ多摩川の上流域は、江戸・東京の近郊に位置し青梅材の産地として都市部の木材消費を支えた林業地域である。これまで近世から近代にかけての青梅材生産・輸送についての研究はいくつか行われているが、その過程を作業システムとして評価した知見は見られない。作業システムとして評価することで、作業工程や労働生産性、生産物のコスト構成等、時代や地域に捉われない指標を得ることができる。そこで本研究では、青梅材生産・輸送システムをこれらの指標で評価することを目的とする。第132回大会で筆者らは、近世における青梅材生産・輸送について、奥多摩町の古文書「大沢家文書」ほか地域資料を用いて実態解明とその評価を行った(若狭ら 2021)。今回は近代を対象として、青梅材の鉄道輸送を担った青梅鉄道(現在のJR青梅線)の社内資料である「青梅鉄道資料」のほか、既往研究のデータや地域資料等を用いた調査を行い、生産・輸送システムの実態解明と評価を試みた。
著者氏名 ○若狭夏海1 ・ 松本武2 ・ 岩岡正博2
著者所属 1東京農工大学大学院農学府 ・ 2東京農工大学大学院農学研究院
キーワード 筏流し, 多摩川, 鉄道輸送, コスト構成, 地域資料
Key word floating, Tama River, rail transportation, cost structure, local documents