第134回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

風致・観光部門[Landscape Management and Tourism]

日付 ポスター発表
会場名 (学生ポスター賞の審査対象)
講演番号 P-035
発表題目 世界自然遺産登録による地域住民の価値観の変遷 ―徳之島における事例―
World Natural Heritage Registration Changes Local Residents' Values: A Case Study of Tokunoshima Island
要旨本文 徳之島は鹿児島県の奄美群島に属する離島であり,2021年7月に奄美大島・沖縄県北部・西表島とともに世界自然遺産に認定された。本研究では,徳之島の現状を把握することを目的に,現地にてエコツアーガイドや住民など徳之島に関わる50名以上に対する聞き取り調査を行った。また奄美群島は多くの観光客が年間を通じて訪れるが,観光客と地域住民を区別して入込客数を把握したデータが存在しない。そこで徳之島にはどのような人が訪れ,どのような島民が来島者に接する機会をもつのかを明らかにするため,現地の空港や宿泊施設にて観光客に対し来島目的等に関するアンケート調査を実施した。その結果,第1に観光利用に関するデータが不足していることにより生じる課題,第2に住民間で自然保護への意欲に差があるという課題,そして第3に,住民間で世界遺産登録への認識に差があるという課題が明らかになった。また世界遺産登録までの4年間で地域住民の自然環境に対する意識の変化や,世界自然遺産登録に対する期待の上昇が見受けられた。今後は世界自然遺産登録による影響と登録以降の変化に注視していく必要がある。
著者氏名 ○亀﨑萌衣
著者所属 京都大学大学院農学研究科
キーワード 徳之島, 世界自然遺産, 地域住民
Key word Tokunoshima Island, World Natural Heritage, Local Residents