第134回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

教育部門[Education]

日付 ポスター発表
講演番号 P-045
発表題目 草木染による染色の森林環境教育への活用可能性
An Applicability of herb-dyeing for a forest environmental education.
要旨本文 草木染の森林環境教育における活用可能性について、染色材料(染料)の保存性に着目して検討した。草木染は、身近な染色材料(染料)である植物の葉、花、根などを使って行えるため代表的な環境教育素材の1つといえる。しかし、落葉や枝の利用などの特別な場合を除き、落葉性の植物による染色の実施は葉の展開期である春から秋までに限られる。そこで、染色材料の保存性を確認しておくことは、時期を限らずに植物による染色を実施するうえで重要である。そこで本研究では葉以外の部分による染色材料としてアカネの根とクサギの実を使った染色について染色材料の保存性を検討した。アカネの根は冷凍保存や乾燥保存したもので半年から1年以上の保存期間を経ても染色は可能であった。従来から言われているように赤い色が減退する傾向が強かったが染色時に酢を添加することで赤みを得ることができた。またクサギの実は冷凍保存することで2年以上の保存後でも十分に発色したが、乾燥保存では発色が減退すること、保存期間により若干の色味の変化があることがわかった。
著者氏名 ○石橋整司
著者所属 東京大学大学院農学生命科学研究科附属演習林田無演習林
キーワード 草木染, 森林体験学習, 保存性, クサギ, アカネ
Key word herb-dyeing, Forest Field Experience, preservability, Clerodendrum trichotomum Thunb., Rubia argyi