第134回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

経営部門[Forest Management]

日付 ポスター発表
講演番号 P-053
発表題目 災害危険度の高い民有林を探して管理するための技術と方法を開発し伝える
Conifer plantations with high disaster risks – a plan for development and transfer of mapping and treatment techniques
要旨本文  農林水産技術会議委託プロジェクト研究「管理優先度の高い森林の抽出と管理技術の開発」(令和3~7年度)の概要を紹介する。 適切に経営管理されていない民有人工林は全国森林面積の1/6を占め、山地災害の未然防止・軽減化のためにも森林管理に緊急に取り組む必要がある。そこで、放置すれば災害発生の危険がある人工林を航空機レーザ計測(ALS)データを用いて抽出し、その施業方針を示すことにより、森林経営管理制度の下で市町村によるそれらの森林の管理優先度と管理方法の判断を支援することを目的とする。 そのために、森林の地形・土層・林況等のリスク素因分析及び災害模擬実験等によるリスク評価技術、航空機レーザ計測や空間情報を用いた森林の災害リスクと管理程度の図化技術、高管理優先度森林の管理方法を示すための目標林型の設定誘導技術の開発に取り組んでいる。そして、山地災害の危険性の高い人工林を抽出して施業方針を示すための一連の手順を、ALSデータを用いた人工林の管理優先度を評価するツールと、それらの森林を適切に管理するための施業技術マニュアルとして示す。
著者氏名 ○鷹尾元1 ・ 岡田康彦2 ・ 村上亘2 ・ 高橋與明3 ・ 髙橋正義4 ・ 壁谷大介5 ・ 宮本和樹6 ・ 櫃間岳6 ・ 鈴木孝典7 ・ 冨田衣里7 ・ 萩原晟也8
著者所属 1国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所関西支所 ・ 2国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所森林防災研究領域 ・ 3国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所九州支所 ・ 4国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所森林災害・被害研究拠点 ・ 5国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所植物生態研究領域 ・ 6国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所森林植生研究領域 ・ 7茨城県林業技術センター ・ 8福岡県農林業総合試験場森林林業部資源活用研究センター
キーワード 人工林, 管理優先度, 航空機レーザ測量, 間伐, 減災
Key word conifer plantation, management priority, airborne laser scanner, thinning, disaster mitigation