第134回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

経営部門[Forest Management]

日付 ポスター発表
講演番号 P-056
発表題目 広葉樹材の価格と決定要因
The timber price of broad-leaved tree species
要旨本文 近年では、広葉樹材活用の動きが高まっているが、広葉樹原木は針葉樹に比べて、多様な種が取引されており、大きさも様々なため、その価格の基準については不明な点も多く、定量的に解析した例も少ない。そこで、本研究では、2010年から2019年にかけて全国の原木市場で販売された広葉樹原木の、価格、直径、長さ、販売時期、地域等の情報を収集し、価格に影響する複数要因の相対的な重要度について検討した。さらに、それらの要因から原木価格が推定可能かどうかを検討した。一本あたりの原木価格に対しては、原木の直径、長さ、樹種の順で影響を及ぼしていた。一方で、今回収集したデータでは、販売された時期、地域の影響は相対的に小さかった。特に、ほとんどの種で原木価格は直径に対して指数関数的に増加傾向を示し、その増加の度合いは種によって異なることが明らかとなった。これらの結果を基に、原木の直径と長さを用いた樹種毎の原木価格推定モデルを考案した。
著者氏名 ○北川涼1 ・ 山下直子1 ・ 斉藤哲2
著者所属 1国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所関西支所 ・ 2国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所
キーワード 広葉樹, 材価格, 経済的価値
Key word broad-leaved trees, timber price, economic value