第134回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

造林部門[Silviculture]

日付 ポスター発表
講演番号 P-118
発表題目 芽生え移植時の葉の展開ステージと根切断がコンテナ苗の成長に及ぼす影響
Effect of leaf development and root cutting of transplanted sprout on the growth of seedlings
要旨本文  スギ、ヒノキについて適したコンテナ苗の育成方法を検討するために、芽生えの展開ステージ別に移植したものと種子をキャビティに直播したものとの成長を比較した。処理区として、子葉移植、子葉移植根切断、本葉移植、本葉移植根切断、直播の5つを設けた。すべての区で同じ種子を使用した。芽生えを移植する方法について、「子葉移植(根切断)」は子葉が地上で展葉した時点で、「本葉移植(根切断)」は本葉が発生した時点で移植した。「子葉(本葉)移植根切断」は移植前に根全体の20%の長さを根先から切断した後に移植した。播種を2022年4月に行い、同年5月に本葉移植(根切断)区へ芽生えを移植した時点から試験開始とした。芽生えを移植した4つの区について、6月時点の初期生残率はスギ、ヒノキともに98%以上であったことから、芽生えの展開ステージ別の移植作業と根の切断によるダメージが根の活着に及ぼす影響は少ないと考えられた。11月時点の苗高は、スギ、ヒノキともに直播、子葉移植(根切断)のグループが本葉移植(根切断)のグループに比べて有意に高いという結果となったことから、芽生えに本葉が生じた時点での移植は適さないと考えられた。
著者氏名 ○安達直之 ・ 陶山大志
著者所属 島根県中山間地域研究センター
キーワード 生残率, 子葉, 本葉
Key word survival rate, cotyledon, leaf