第134回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

造林部門[Silviculture]

日付 ポスター発表
会場名 (学生ポスター賞の審査対象)
講演番号 P-156
発表題目 低照射密度LiDARと衛星画像を用いた人工林における立木密度推定手法の開発
Development of a Method for Estimating Tree Density in Artificial Forests Using LiDAR and Satellite
要旨本文 適切に管理されていない人工林は、立木密度が非常に高いことから、遮断蒸発の増加・地下水涵養量の低下を引き起こし、利用可能な水量を減少させる。そのため、立木密度の分布を広域で正確に把握した上で、間伐等を行う必要がある。適切な立木密度は樹種・樹高に依存するため、樹種・樹高・立木密度から計算される収量指数(Ry)が広く用いられている。すなわちRy・樹種・樹高から、立木密度を計算することができる。一方、LiDARは森林構造の把握に広く利用されており、日本では低照射密度のLiDAR(1点/m2)が広く整備されている。しかし、このデータのみで立木密度を得ることは困難である。そのため、広域での観測に長ける衛星画像をLiDARと併用することで、広域かつ高い精度で立木密度を推定できる可能性がある。本研究では人工林を対象に、LiDARと衛星画像を用いた立木密度推定手法を開発した。高密度森林は、相対的に樹冠温度が高く、樹冠長が短いという特徴を用いて、Ry推定指標を作成した。この指標とLiDARから求めた樹高、森林簿による樹種分布から、立木密度マップを作成した。推定された立木密度は、現地調査等で得られた立木密度と高い相関があった(r = 0.64)。
著者氏名 ○橋本朝陽1 ・ 猪越翔大2 ・ Chiu, Chenwei2 ・ 恩田裕一1 ・ Zhang, Yupan1 ・ 五味高志3
著者所属 1筑波大学アイソトープ環境動態研究センター ・ 2東京農工大学大学院農学府 ・ 3名古屋大学大学院生命農学研究科
キーワード 収量比数(Ry), 立木密度, LiDAR, 衛星リモートセンシング
Key word Relative Yield Index (Ry), Tree density, LiDAR, Satellite remote sensing