第134回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

利用部門[Forest Engineering]

日付 ポスター発表
会場名 (学生ポスター賞の審査対象)
講演番号 P-364
発表題目 タワーヤーダ上げ荷集材における集材可能範囲の抽出手法の開発
Extraction of forest harvest area by uphill yarding using tower yarder
要旨本文 本研究では、GISを用いてタワーヤーダの上げ荷による集材可能範囲の抽出手法を検討した。研究対象地は日本土地山林株式会社が所有する、兵庫県朝来市にある佐中・神子畑山林である。はじめに、10 mメッシュのDEMを用いてTPIを算出し、凹凸地形区分図を作成した。同社の架設履歴からタワーヤーダが尾根部と平衡斜面に架設されていたため、この地形に位置する対象路網上に60 m間隔でポイントを発生させ、タワーヤーダの架設可能位置とした。次に架設可能位置から仰角0度で見通せる可視領域を算出し、領域内に30 m間隔でポイントを発生させ、先柱位置を抽出した。そして先柱と架設位置を結ぶ見通し線を作成し、垂下量を計算した上で、架線と地表の標高差が5~80 mとなる架線を選定した。そして、選定された架線からバッファーを発生させ、抽出された範囲を集材可能範囲とした。得られた結果と実際の施業範囲を比較したところ、上げ荷集材されていた範囲のほとんどを包含する結果となった。詳細な集材可能範囲の把握には、中間サポートの必要性等現場での判断が必要となるが、本研究手法を用いて広域的に施業範囲を把握できたと言えた。
著者氏名 ○大岩葉月1 ・ 木野朗斗2 ・ 長島啓子2
著者所属 1京都府立大学生命環境学部 ・ 2京都府立大学大学院生命環境科学研究科
キーワード GIS, 垂下量, 可視領域解析
Key word GIS, deflection, viewshed analysis