第134回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

利用部門[Forest Engineering]

日付 ポスター発表
会場名 (学生ポスター賞の審査対象)
講演番号 P-365
発表題目 GISを用いた簡易架線集材可能範囲の抽出手法の開発
Development of extraction method for potential introduction area for cable logging system using GIS
要旨本文 本研究はタワーヤーダを用いての集材可能な範囲を広域的に抽出することを目的としており、特に下げ荷による集材が可能な範囲をGISを用いて抽出する方法を開発した。研究対象地は日本土地山林株式会社が所有する兵庫県朝来市の佐中・神木畑山林である。まず、谷の入り口をタワーヤーダの架設位置と仮定し、社有林内全域での谷の入り口付近にある路網上に元柱となるポイントを作成した。続いて元柱から周囲360°で尾根を越えない500m以内の範囲を集材可能範囲として抽出し、架線の垂下を考慮して架線下高の算出を行った。また、各架線を中間サポートの必要性などで分類を行い、施業適地・中間サポート必要範囲・搬器走行可能範囲の3つに分類した集材区分図の作成を行った。実際に集材を行った範囲と比べると、下げ荷による集材がなされていた範囲はほぼ全てが包含されており、抽出できなかった範囲は尾根を越えての架設がされていた範囲であった。本研究の手法は先柱やガイラインの設置可能性については現場での判断が必要であるものの、広域的にタワーヤーダによる集材可能性を把握するのに有効であると考えられた。
著者氏名 ○木野朗斗 ・ 長島啓子
著者所属 京都府立大学大学院生命環境科学研究科
キーワード GIS, 地形解析, 簡易架線集材
Key word GIS, topography analysis, cable logging system