第134回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

利用部門[Forest Engineering]

日付 ポスター発表
講演番号 P-367
発表題目 電動苗木運搬車の作業性向上を目的とした電動アウトリガの開発
Development of electric outriggers for improving the workability of an electric seedling carrier
要旨本文 伐採収穫後の再造林率が30~40%に低迷する中において、人力作業に代わる機械化が強く求められている。これまでに開発した電動クローラ1輪車は、急傾斜不整地での機動性が高く小回りが利くため、造林地での苗木運搬作業や電動オーガ等の動力を用いた植え穴開け作業等に活用でき、実証試験において作業員の負担軽減や作業能率向上が見込まれることを明らかにした。しかし、本機は、平坦地で機械を停めておく際の簡易なスタンドしか備えていなかったため、傾斜不整地において、荷台へ苗木を積み込む作業や植栽時のハンドルから手を離した作業を行うことができないことが課題として残った。そこで、これらの課題を解決し、本機を造林作業に効果的に活用するため、手や足で張り出す必要がなく動力を用いて手元のスイッチで簡単に操作でき、傾斜面において確実に車体を自立させることができるアウトリガ(スタンド)を開発した。本報告では、開発したアウトリガを実際の植栽作業に活用した際の操作性および作業性について報告する。
著者氏名 ○山口浩和1 ・ 佐々木達也2 ・ 上月康博3 ・ 二方教之3 ・ 茅根幸人4 ・ 猪俣雄太1 ・ 中田知沙1
著者所属 1国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所林業工学研究領域 ・ 2国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所北海道支所 ・ 3エルヴェラボ合同会社 ・ 4茨城県森林組合連合会
キーワード 電動1輪車, アウトリガ, 苗木運搬, 作業性, 再造林
Key word electric barrow, outriger, carrying task of seedlings, workability, afforestation