第134回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

利用部門[Forest Engineering]

日付 ポスター発表
講演番号 P-376
発表題目 ヒノキ林におけるかかり木が残存立木間を通過する際の通過仕事
The work of hung-up trees being passed through the crowns of remaining trees in Chamaecyparis obtusa stand
要旨本文 ヒノキ林において隣接する2立木の樹冠に接触して発生するかかり木は,基本的には伐倒方向にけん引して引き倒すか,元口の移動によって解消させるがその処理には困難が伴う。これまで筆者は2立木の樹冠に接触したかかり木処理に関して,引き倒しと元口移動に要するけん引力を測定した(松本ら2017ほか)。処理に要する仕事について推定しているが,測定機器の関係から元口もしくは樹冠部の移動量に対応したけん引力を測定できておらず,推定された仕事は参考程度のものである。かかり木が解消に至るメカニズムを解明するためには正確な仕事・エネルギーを把握する必要がある。かかり木の伐倒方向への引き倒しについては,けん引力と樹幹の角度を同時に計測することで樹幹の移動量と仕事を求めることができる。樹幹を引き倒す際のけん引力と樹幹角度の同時計測デバイスは開発済みである(松本ら2021)。そこで,本研究では開発済みのけん引力と樹幹角度の同時計測デバイスを用いて,かかり木の伐倒方向への引き倒し試験を行いかかり木解消に要する仕事を求めた。
著者氏名 ○松本武
著者所属 東京農工大学大学院農学研究院
キーワード けん引力, 接触抵抗力, 樹幹角度
Key word traction, resistance force, angle of hung-up tree