第134回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

動物・昆虫部門[Forest Insects and Animals]

日付 ポスター発表
講演番号 P-385
発表題目 林内での局所空間内のニホンジカの土地利用
Local habitat preference of sika deer in a forest
要旨本文 野生動物調査にカメラトラップの利用が拡大しており、ニホンジカの生息状況調査にも多く用いられている。カメラトラップは簡便にモニタリングを実現する利便性がある一方で、得られた撮影頻度を直接生息数の指標として用いることにはいくつかの問題点が指摘されており、議論の的となっている。多くはセンサー検知に起因する不確実性のため、撮影頻度から生息密度を算出する場合に強い仮定条件が必要になることを指摘しているが、それ以外に撮影頻度は動物の行動の影響を受ける可能性もある。同じ森林内でも動物の局所的な土地選好性の違いによって、狭い視野のカメラの検出数は変化する可能性があるが、これまでにその影響は明らかにされていない。そこで、本研究ではニホンジカを対象として、同所的森林内でのニホンジカの土地選好性が、撮影頻度へ及ぼす影響を明らかにすることを目的とした。山梨県富士川町のナラ二次林内に300m四方の調査区を設置し、100m格子点上にカメラトラップを合計16台設置して2ヵ月間撮影を行い、周囲の地形、植生と撮影頻度の関係を調べた。撮影は5分間隔のタイムラプスで行い、センサー検知の不確実性を排して行った。
著者氏名 ○林耕太
著者所属 山梨県森林総合研究所
キーワード ニホンジカ, 土地利用, カメラトラップ, タイムラプス撮影, 個体群動態
Key word sika deer, habitat preference, camera trapping, timelapse, population dynamics