第134回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

動物・昆虫部門[Forest Insects and Animals]

日付 ポスター発表
講演番号 P-389
発表題目 カシノナガキクイムシ成虫における殺虫剤の接触毒性試験
Contact toxicity test of insecticides in adult Platypus quercivorus
要旨本文 ナラ枯れが確認されて久しいが、これまでカシノナガキクイムシの化学的防除手法は確立されていない上、殺虫剤の効果についての基礎的な知見もほとんどない。ここではカシノナガキクイムシの成虫に着目し、本種の室内実験系を確立した上で、殺虫剤による接触毒性試験を試みた。特に3薬剤を対象として、剤接触からの成虫の生存時間を比較した。結果、本実験系を使用することで、溶媒のみを接触させた対照区の個体と比較して、処理区では濃度や量に応じて生存時間が短くなり、殺虫効果が確認された。以上の結果は、殺虫剤を適切な濃度あるいは量で成虫に接触させることができれば、カシノナガキクイムシの化学的防除が可能であることを示唆している。
著者氏名 ○滝久智 ・ 松本剛史 ・ 衣浦晴生 ・ 砂村栄力 ・ 北島博
著者所属 国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所
キーワード エマメクチン, ジノテフラン, ペルメトリン
Key word Emamectin, Dinotefuran, Permethrin