第134回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

動物・昆虫部門[Forest Insects and Animals]

日付 ポスター発表
講演番号 P-393
発表題目 茨城県の公園管理的な林分におけるカシノナガキクイムシの初期穿入の様相
Early stage infestation of Platypus quercivorus in park-like managed forest stands in Ibaraki Prefecture
要旨本文 森林総合研究所千代田苗畑(茨城県かすみがうら市)では、2020年にカシノナガキクイムシの穿孔とナラ枯れ症状によるコナラの枯死が観察された。この試験地のコナラ252本の胸高周囲長を2021年6月上旬に測定し、これらに対するカシノナガキクイムシの穿入経過を2021年6月~11月にかけて毎週調査した。コナラの胸高周囲長は、91.9±27.8(20-178)cmであった。カシノナガキクイムシによる穿入は、6月中旬から11月上旬の間に49本の木で観察され、そのうち6本がナラ枯れ症状で枯死、2本がその他の原因で枯死した。穿入木の本数は、初穿入から8月上旬までは急激に上昇し、その後の増加は見られなくなったが、10月上旬になると新たな穿入木が見られるようになった。調査日ごとに、穿入木と未穿入木の胸高周囲長のサイズを比較すると、初穿入日から6週目までは両者の間に有意差は見られなかったが、その後では穿入木の胸高周囲長が大きかった。穿入時期は胸高周囲長で異なる傾向は見らなかった。
著者氏名 ○北島博 ・ 衣浦晴生 ・ 滝久智
著者所属 国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所
キーワード ナラ枯れ, カシノナガキクイムシ, 樹幹サイズ
Key word Japanese oak wilt disease, Platypus quercivorus, tree size