第134回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

微生物部門[Forest Microbes]

日付 ポスター発表
講演番号 P-418
発表題目 日本各地のサクラ類から分離されたこぶ病菌の多様性
diversity of gall bacteria isolated from cherry trees in various parts of Japan
要旨本文  サクラ類に発生するこぶ病の全国的な発生状況や分離細菌の表現形質について調査を行った。その結果、こぶ病の発生は主にサクラ自生種に発生しており、九州地域のヤマザクラ、北海道・東北地域のオオヤマザクラで発生が目立つ他、栽培品種では頻度は低いものの、ソメイヨシノを含む数品種に発生が見られ、これまでのいくつかの報告にほぼ合致していた。各菌株の病原性については、発生するこぶの形態がヤマザクラやソメイヨシノのこぶは類球状に発達するが、オオヤマザクラのこぶは紡錘状に発達する傾向があり、病徵の発現が菌株の系統と宿主の違いの影響を受けている可能性がある。次に各菌株の細菌学的性質について調査を試みたところ、いくつかの項目で違いが見られ、集団内に多様性を有していることが分かった。
著者氏名 ○石原誠
著者所属 国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所九州支所
キーワード 多様性, サクラ類, こぶ病菌
Key word diversity, cherry trees, gall bacteria