第134回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

S3. 人材育成をみすえた森林科学の専門教育の連携・つながりを考える-行政、教育機関、地域-[Collaboration in Specialized Education on Forest Science for Human Resource Development: Government, Educational institutions and Local communities]

日付 2023年3月26日
開始時刻 9:00
会場名 Room 2
講演番号 S3-3
発表題目 高校でゾーニングを学ぶ森林計画のロールプレイングプログラムの開発と普及
Development and popularization of a forest planning role-play activity about forest zooning in high schools
要旨本文 高等学校の森林・林業教育には、林業職公務員など専門的人材育成への期待が高い。森林・林業3科目のうち「森林経営」は、公務員試験に重要な科目で、持続可能な森林経営の内容が含まれている。ただし、森林・林業関連学科の現状調査によると、「森林経営」の実施率が低く、実習も少ないという課題がある。そこで、「森林経営」の森林計画の授業案(地域の森林計画を考える班活動)を考案し、実際の授業から実用性を検討した。授業対象は、森林・林業専門学科(「森林経営」のあるA校、ないB校)2・3年生で、専門家の模擬授業(2022年1月)と、高校教員(林業指導経験10年以上)の授業(2022年10~11月)を行った。授業(1~2時間)は、森林のゾーニング(木材生産林、環境保全林)を、4人が役割(市役所職員、森林所有者、林業作業者、漁業関係者)に分かれて行うもので、高校教員からの評価も得た。授業では全ての班がゾーニングを完成させ、生徒アンケート(5段階評価)から、難易度(平均3.25)、内容への興味(平均4.00)と評価が高かった。高校教員の授業も同様に行うことができ、身近な話題の挿入やタブレットの活用など工夫がされた。
著者氏名 ○井上真理子1 ・ 山田祐亮2
著者所属 1国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所多摩森林科学園 ・ 2国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所森林管理研究領域
キーワード 専門教育, 森林経営, 林業教育, 農業高校, アクティブラーニング
Key word vocational education, forest management, forestry education, agricultural high school, active learning