第134回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

S5. ポスト2020生物多様性枠組(GBF)における保全と利用の相克と科学政策対話の役割[Conservation and Sustainable Use in Era of Post-2020 Biodiversity Framework: Designing Map, Indicators and Incentives as Boundary Objects]

日付 2023年3月26日
開始時刻 9:00
会場名 Room 3
講演番号 S5-8
発表題目 衛星画像を活用した農林地の管理状況の評価
Evaluation of management status of agricultural field and forest land using satellite images
要旨本文 国内の中山間地域では、人口減少・農業従事者の高齢化に伴い、耕作放棄される農地が増加し、獣害や生物多様性の低下などの環境面、景観面への悪影響が課題となっている。将来の農地の活用方針を定める上では、現状の耕作放棄地の分布状況の把握方法の定量化、およびその立地条件の把握が不可欠である。そこで、本研究では、三重県松阪市櫛田川流域を中心に、農地の生産、耕作放棄地の分布状況調査及び立地条件の把握、リモートセンシングデータの活用による自動化についての検討を行った。第一に、農地の管理労働量について統計資料の調査、農林業の管理者の把握およびヒアリング調査を基に、農地単位面積当たりの労働力・コストの算出、耕作放棄地の把握を行った。第二に、Sentinel-2のリモートセンシングデータを基に、合成開口レーダ及び光学センサの年間の変化量を分析し、耕作放棄されている箇所の自動的な把握を行い、ヒアリングによって得られた管理労働量および耕作放棄地との比較分析を行った。第三に、以上のデータに対し、平野部から中山間部に至る農地の管理労働量に、立地条件(地形・水系・集落や道路からの距離等)が与える影響について明らかとした。
著者氏名 ○高取千佳1 ・ 謝知秋1 ・ 森山雅雄2 ・ 三宅良尚3 ・ 香坂玲4
著者所属 1九州大学芸術工学研究院 ・ 2長崎大学工学部 ・ 3農林水産省 ・ 4東京大学大学院農学生命科学研究科
キーワード 衛星画像, 耕作放棄地, 管理作業量
Key word satellite images, abandoned farmland, labor forces