第135回日本森林学会大会 発表検索
講演詳細
生理部門[Tree Physiology]
日付 | 2024年3月10日 |
---|---|
開始時刻 | ポスター発表 |
会場名 | 532 |
講演番号 | PG-20 |
発表題目 | Eucalyptus camaldulensisの毛状根形質転換系の確立 Establishment of a hairy root transformation system in Eucalyptus camaldulensis |
所属 | 国立研究開発法人森林研究・整備機構 |
要旨本文 | 加水分解性タンニンは、植物の被食・感染・有害金属などの防御に関わる特化代謝物(二次代謝物)である。根に高濃度の加水分解性タンニンを含むEucalyptus camaldulensis(ユーカリ)は、その生合成経路を解明する実験材料として適している。ユーカリは、生合成に関わる遺伝子を同定する上で必要な形質転換が可能であるが、葉・茎・根を持つ完全な植物体に再分化させた遺伝子組換えユーカリを作出するには非常に時間がかかる。本研究では、形質転換された根のみを迅速に得る方法として、Rhizobium属細菌を用いた毛状根形質転換系を確立することを目指した。Rhizobium属細菌の国内株を7株、国外株1株(ATCC15834)を入手した。ユーカリの実生胚軸およびクローン苗の茎を外植体としてRhizobium属細菌を接種し、改変1/2 MS培地上で培養した。外植体から伸びてきた不定根を切り取り、抗生物質セフォタキシムを添加したMER培地上で培養した。ATCC15834株を接種した胚軸から発生した不定根は、PCR法によってRhizobium属細菌由来のRolB 遺伝子が検出され、毛状根であることを確認した。一方、国内株を接種した場合は、不定根は発生したものの、毛状根の形成は確認できなかった。 |
著者氏名 | ○田原恒 ・ 西口満 ・ 山溝千尋 |
著者所属 | 国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所樹木分子遺伝研究領域 |
キーワード | Eucalyptus camaldulensis, Rhizobium rhizogenes, Rhizobium radiobacter, 加水分解性タンニン, アルミニウム無毒化 |
Key word | Eucalyptus camaldulensis, Rhizobium rhizogenes, Rhizobium radiobacter, Hydrolyzable tannin, Aluminum detoxification |