第136回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

林政部門[Forest Policy]

日付 2025年3月21日
開始時刻 14:30
会場名 大講堂
講演番号 A-12
発表題目 移住者の人的ネットワーク形成に定住者が果たす役割:北海道下川町の事例
Role of Settlers in Forming Human Networks of Migrants: A Case Study of Shimokawa Town, Hokkaido, Japan
所属 北海道大学大学院
要旨本文 本研究の目的は、過疎地域への定住者が新規移住者の人的ネットワーク構築に果たす役割を明らかにすることである。なお本研究では「移住してから4年以上の人」を定住者とし「移住してから3年以内の人」を新規移住者とする。新規移住者の人的ネットワーク構築は定住に向け重要である。地域おこし協力隊を対象とした先行研究によると、定住者が新規移住者の人的ネットワーク構築に重要な役割を果たす可能性がある。一方で地域おこし協力隊ではない新規移住者の人的ネットワーク構築に着目した研究は少ない。調査地は北海道の下川町とした。下川町には7年で162名が移住している。本研究では、下川町への新規移住者と定住者に対し聞き取り調査を行った。聞き取り調査では「日常で付き合いのある人」と「付き合いのある人と知り合った経緯」を尋ねた。さらに付き合いのある人と知り合った経緯について「定住者から紹介された」と回答した調査対象者に対し、紹介を受けた場所や機会などを尋ねた。調査の結果、新規移住者の多くが定住者から人の紹介を受けており、定住者を媒介として主に新規移住者と定住者によって構成されるコミュニティが形成されている可能性が考えられた。
著者氏名 ○黒田峻平
著者所属 北海道大学大学院農学院
キーワード 過疎地域, 田園回帰, 地方創生
Key word Depopulated Areas, Dis-urbanization, Regional Revitalization