第136回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

林政部門[Forest Policy]

日付 2025年3月21日
開始時刻 17:30
会場名 大講堂
講演番号 A-22
発表題目 北海道十勝川流域における造林補助金の選択と活用
Selection and Utilization of Silviculture Subsidy in the Tokachi River Basin, Hokkaido
所属 北海道大学
要旨本文 主伐・再造林が進む中で、造林補助金はどのような役割を果たしているのであろうか。造林補助金の適切な配分や執行が求められるが、どのような補助金がどのように活用されているか、その実態は明らかにされていない。本研究は北海道において林業がさかんである十勝地域における造林補助金活用の実態把握を目的とした。北海道庁、十勝の地方自治体、森林組合に聞き取り調査を行った。北海道では国の補助金に加え、道が行っている「豊かな森づくり推進事業」(道と市町村で負担)による補助があり、造林事業の94%までが補助できる体制となっていた。「豊かな森づくり推進事業」が造林事業に与える影響は大きく、同事業なくして造林は進まないだろうという意見もあった。さらに森林環境譲与税によって一部の造林作業の補助を単独で行う市町村も見られた。北海道は森林経営計画の策定率が高いが、一市町村一計画としている市町村が多く、町有林を含めて森林組合が管理していた。そのため森林組合が行う造林は森林経営計画内のものが多く、再造林率が高い要因になっているものと考えられる。
著者氏名 ○尾分達也1 ・ 佐藤宣子2
著者所属 1北海道大学大学院農学研究院 ・ 2九州大学大学院農学研究院
キーワード 森林経営計画, 再造林, 森林組合
Key word forest management plan, reforestation, forest owners' cooperative