第136回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

林政部門[Forest Policy]

日付 2025年3月22日
開始時刻 9:00
会場名 大講堂
講演番号 A-23
発表題目 市町村森林ビジョンの策定プロセスと施策内容に関する実態分析
Analysis of the process of formulating municipality forest visions and those policy contents
所属 東京大学大学院
要旨本文 地方分権や地方創⽣という政策的な文脈の中で森林環境税を活用した市町村独自の森林・林業政策が進展しており、先進的な市町村では独自の構想計画(森林ビジョン)を策定する事例が増加し、法定の「市町村森林整備計画」に比し広範囲な内容が存在する。この市町村「森林ビジョン」の計画策定プロセスや内容に関して先行研究では、①策定プロセスでの合意形成過程、②立地特性や地域資源による内容の性質上の類型化、③政策策定の実施体制における必要事項、といった諸点に注力した分析があるものの、包括的な精査は少なく、策定から実施までの論理的手順に関する考察も課題として残る。2024年末時点で、公表されている森林ビジョンは89市町村あり、このうち本研究では、森林環境税を活用して森林ビジョン策定及び実施計画を策定した自治体を主な対象とした。対象自治体に対し、資料調査およびヒアリング、アンケートを通じ、①策定過程、②内容、③実施体制の必要事項の3点を分析した結果、市町村の特性に応じた森林ビジョン策定における政策プロセスの実態と必要条件を明らかにするとともに今後解決すべき課題について考察した。
著者氏名 ○古川大輔 ・ 柴崎茂光 ・ 古井戸宏通
著者所属 東京大学大学院農学生命科学研究科
キーワード 市町村, 森林ビジョン, 森林・林業施策, 計画策定プロセス, 森林環境税
Key word Municipality, Forest Vision, Forest&Forestry Policy, Planning Procces, Forest Environmental Tax