第136回日本森林学会大会 発表検索
講演詳細
林政部門[Forest Policy]
日付 | 2025年3月22日 |
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開始時刻 | 9:15 |
会場名 | 大講堂 |
講演番号 | A-24 |
発表題目 | 北海道民有林における森林資源管理制度の実情と課題 Challenges of forest resource management system in private forests in Hokkaido, northern Japan |
所属 | 北海道大学 |
要旨本文 | 北海道の主要な人工林資源であるカラマツやトドマツの用途は、輸送資材や土木資材から徐々に建築材としての利用が進みつつある。このため、道内の工場に対する安定的な木材供給が今後とも不可欠である。本研究では、木材の供給源の一つである一般民有林(道有林を除く民有林)において、林野庁や北海道庁における資源循環の取り組みと照らし合わせながら統計資料を整理し、森林資源管理の現状と課題について確認した。道内の年間森林伐採量は、2005年に増加し、以後400~500万m3台で推移している。一般民有林からの出材も5割を超えるようになり、2006年以降は皆伐面積が造林面積を上回るようになった。これに対し、北海道庁では、2006年に北海道林業再生研究会を設置するなど、形を変えながら資源循環の取り組みを進めてきた。また、林野庁でも2021年度の森林計画制度の運用見直しで、持続的伐採可能量を設定した。この制度の見直し時においても言及されているように、森林資源の持続的な利用を確保するため関係者間で認識をどのように共有するか、さらなる検討が必要と考える。 |
著者氏名 | ○岩田聡1 ・ 尾分達也2 |
著者所属 | 1北海道大学大学院農学院 ・ 2北海道大学大学院農学研究院 |
キーワード | 森林経営計画, 北海道, 造林, 主伐 |
Key word | Forest Management Plan, Hokkaido, Forestation, Clear cutting |