第136回日本森林学会大会 発表検索
講演詳細
林政部門[Forest Policy]
日付 | 2025年3月22日 |
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開始時刻 | 9:30 |
会場名 | 大講堂 |
講演番号 | A-25 |
発表題目 | 森林開発に関わる我が国諸制度の運用実態 Actual Operation of Various Systems for Forest Development in Japan |
所属 | 富士大学 |
要旨本文 | 素材生産量の増大、再生可能エネルギー発電設備の整備などを背景に、民有林では立木の伐採や土地の形質変更が進んでいる。森林の無秩序な開発行為を防ぐ制度に、伐採及び伐採後の造林の届出、林地開発許可、保安林に関する制度がある。森林法では、本制度の適切な運用を通じて、森林の保続培養や生産力の増進が図られることを求めている。本研究では、3制度の改正経過や事務の流れを整理した上で、自治体における運用実態と課題を明らかにする。調査の結果、ここ10年で立木伐採(主伐)面積は1.3倍以上に増加し、太陽光発電設備の設置を目的とした林地の開発件数(1ha以下含む)は2倍近くとなった。事例ではあるが、保安林内における立木伐採や土地の形質変更に伴う許可件数も増えた。一方、再造林率の低下、伐採から一定期間を経ているにも関わらず更新されない森林の存在、メガソーラー設置に伴う林地開発許可のトラブルなども多数確認された。制度運用上の課題として、適合通知書の発出、造林の状況報告、許可後の対応などがあった。かねてより指摘される自治体の執行体制の問題は、これらの課題を加速させるおそれがある。 |
著者氏名 | ○木村憲一郎 |
著者所属 | 富士大学 |
キーワード | 森林開発, 諸制度, 運用実態 |
Key word | Forest Development, Various Systems, Actual Operation |