第136回日本森林学会大会 発表検索
講演詳細
林政部門[Forest Policy]
日付 | 2025年3月22日 |
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開始時刻 | 11:00 |
会場名 | 大講堂 |
講演番号 | A-30 |
発表題目 | 長野県佐久地域カラマツ人工林の主伐・再造林動向-伐採届による分析- Trends of Replanting after Harvesting in Planted Larch Forests in Saku, Nagano: An Analysis of Logging Notifications |
所属 | 東京大学大学院 |
要旨本文 | 合板用材としてカラマツ材需要が増加する中で、長野県では近年、主伐によるカラマツ素材生産量が増加傾向にある。しかし、同県のカラマツ人工林齢級構成は1・2齢級の面積が全体の約0.4%と僅かで、持続的な林業経営には、さらなる再造林の推進が欠かせない。そこで長野県は、森林づくり県民税の一部を活用する形で、2023年度より造林補助金の嵩上げ事業を行ってきた。ただし、主伐・再造林に関する先行研究では、長野県におけるカラマツ林業の実態把握が十分に行われていない。本研究では、県内でカラマツ素材生産量が多い佐久地域の一部市町村に関する伐採届を用いて、カラマツの主伐・再造林の過去5年間(2019-23年度)の動向を把握した。具体的には、県の嵩上げ補助事業が始まる前後や、事業主体別で再造林率(人工造林面積/主伐面積)の推移を把握した。その結果、嵩上げ補助事業が導入された2023年度になると、それ以前と比べて再造林率が最も高い値を示した。また、素材生産の規模が大きい森林組合・素材生産業者によって再造林が担われている一方で、主伐のみを行う素材素生産業者も多数存在することが明らかとなった。 |
著者氏名 | ○So Kishino ・ Shigemitsu Shibasaki ・ Hiromichi Furuido |
著者所属 | 東京大学大学院農学生命科学研究科 |
キーワード | 林野利用, 合板, 森林所有者, 森林組合, 素材生産業者 |
Key word | forest-land use, plywood, forest owners, Forest owners' cooperatives, local log producers |