第136回日本森林学会大会 発表検索
講演詳細
林政部門[Forest Policy]
日付 | 2025年3月22日 |
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開始時刻 | 11:30 |
会場名 | 大講堂 |
講演番号 | A-32 |
発表題目 | 森林組合による主伐地集約の地域間比較~宮崎県県南・県北地域の事例から~ A Comparative Study of Consolidation of Clear-cutting Areas by Forest Owners' Cooperatives |
所属 | 宮崎大学大学院 |
要旨本文 | 主伐・再造林が先行する宮崎県では、森林組合を含む林業事業体による所有者との相対取引による立木買取が盛んである(薛ら、2015)。全国同様、宮崎県においても小規模所有が課題であり、買取対象は小規模林地が多くを占める。大型林業機械の導入や再造林の補助事業申請まで含めた事業管理負担を考えると、搬出間伐のように主伐・再造林においても林地集約化が必要と考えられる。しかし、林地の規模に応じた集約化負担の実態は明らかになっていない。本研究は、県内でも比較的所有規模が大きい県北と小さい県南の各組合による林地集約化の負担を比較し、主伐地集約の実態と課題を明らかにすることを目的とした。 県内の県北2組合、県南2組合を対象に、買取担当者に対する聞取調査を行った。また、内部管理資料を分析した。所有規模が大きい地域の県北の1組合では集約を行っていなかった。所有者2人以上の集約実績のあった3組合では、平均1ha以上に集約していた。各組合は、一年当たり主伐事業量の0.5~3年分の立木在庫を目標としていたが、県北の2組合は短い傾向にあった。地域内における各組合と組合員との関係性や、主伐事業展開の経緯が影響していることが考えられた。 |
著者氏名 | ○新永智士1 ・ 藤掛一郎2 |
著者所属 | 1宮崎大学大学院農学工学総合研究科 ・ 2宮崎大学農学部 |
キーワード | 主伐・再造林, 森林組合, 立木買取, 集約化 |
Key word | Clearcutting and reforestation, Forest owner's cooperative, Standing timber purchase, Consolidation |