第136回日本森林学会大会 発表検索
講演詳細
林政部門[Forest Policy]
日付 | 2025年3月22日 |
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開始時刻 | 15:45 |
会場名 | 大講堂 |
講演番号 | A-38 |
発表題目 | 節産業における広葉樹薪の流通構造と生産状況-熊本県天草市牛深町を対象に Distribution structure and production of hardwood firewood in the Bushi industry: a focus on Amakusa-city |
所属 | 鹿児島大学 |
要旨本文 | 熊本県は、カツオ以外の魚類を原料とした節(雑節と総称される)の生産量が全国1位である。雑節の1つである、さば節の生産量は、令和4年度で4,339tであり、全国生産量の約6割を占めている。雑節の製造工程の「焙乾」と呼ばれる、魚を燻す工程では、広葉樹薪が使用される。しかし、これまで雑節の成分や焙乾設備に関する報告はされているものの、焙乾に使用する広葉樹薪の生産流通構造に関する報告はされていない。清水ほか(2024)によれば、鹿児島県の鰹節製造に使用する広葉樹薪に関して、地域内での薪流通が不足し、水産会社は地域外から薪を購入する必要があると報告されている。また、薪の流通不足に伴い、これまで通り鰹節製造をすることが困難になるとも報告されている。同様に、熊本県においても、広葉樹薪の流通不足に伴い、今後の雑節製造が困難になる可能性があると考えた。 そこで本研究発表では、熊本県の中で雑節製造地である天草市牛深町(以降、天草市)を対象として、雑節製造に使用する広葉樹薪の生産流通構造を明らかにすることを目的とした。天草市の広葉樹薪に関する生産流通構造の実態や水産会社側の広葉樹薪の使用状況ついて報告する。 |
著者氏名 | ○清水浩貴1 ・ 奥山洋一郎2 ・ 滝沢裕子2 ・ 新永智士2 |
著者所属 | 1鹿児島大学大学院農林水産学研究科 ・ 2鹿児島大学農学部 |
キーワード | 雑節, 広葉樹, 薪, 焙乾 |
Key word | Zatsubushi, hardwood, firewood, smoking and drying |