第136回日本森林学会大会 発表検索
講演詳細
林政部門[Forest Policy]
日付 | 2025年3月21日 |
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開始時刻 | 10:00 |
会場名 | 大講堂 |
講演番号 | A-5 |
発表題目 | 阿蘇における牧野組合の動向ー牧野組合現況調査を中心としてー Trends in Pastoral Associations in Aso, Kumamoto |
所属 | (国研)森林研究・整備機構 森林総合研究所 |
要旨本文 | 阿蘇地域では牧野を構成する半自然草原の減少が進んでいる。1998年から実施されている牧野の現況把握に関する調査から、牧野の衰退が全体的に進行していることが明らかになっているが、牧野単位や地域毎での牧野の詳細な動向については明らかになっていない。そこで、1998年および2021年の調査データを用いて、野焼き面積割合や関係者の年齢等、草原の維持可能性に関わる要因を指標として牧野を4タイプに分類し、動向を把握した。その結果、維持困難な牧野は地域的に偏在しており、1997年には南部や北部の周辺地域に多く見られた一方、中心地域では比較的良好な状況にある牧野が多く見られた。2021年になると南部や北部地域では牧野の減少が進行し、淘汰が進んでいた。また、中心地域でも維持困難な牧野が増加していた。地域毎のこうした違いには、牧野が立地する地形や地質といった自然的条件に加えて、牧野を取り巻く社会経済的要因が関わっているものと推察された。今後はこれらの条件解明を進め、地域毎の特徴を踏まえたきめ細かい支援を行なっていくことが重要であると考えられた。 |
著者氏名 | ○八巻一成1 ・ 太田陽子1 ・ 岡本透1 ・ 柴崎茂光2 ・ 高橋佳孝3 |
著者所属 | 1国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所関西支所 ・ 2東京大学大学院農学生命科学研究科 ・ 3全国草原再生ネットワーク |
キーワード | 阿蘇, 牧野組合, 動向, 牧野組合現況調査 |
Key word | Aso、Kumamoto, Pastoral Associations, Trends, Survey of Pastoral Associations |