第136回日本森林学会大会 発表検索
講演詳細
風致・観光部門[Landscape Management and Tourism]
日付 | 2025年3月22日 |
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開始時刻 | 16:15 |
会場名 | S11 |
講演番号 | B-17 |
発表題目 | 国際協力における地域資源の活用 インドネシアのおが粉活用事業を事例に Utilizing regional resources in international cooperation projects: A case study on sawdust utilization in Indonesia |
所属 | 名古屋大学大学院 |
要旨本文 | 国際協力における地域資源の活用に対し、ジョグジャカルタ特別州でのおが粉活用プロジェクトの事例から考察を行った。本研究では、主に質問紙による聞き取り調査を実施した。州スレマン県から提供された菌床製造者一覧にある製造者に連絡し、製造者の取引先の情報を入手した。調査の結果、自社で菌床製造・キノコ栽培を行う農家と、他社から菌床を購入する農家が確認できた。他社から菌床を購入する農家は、自社で製造する農家と比べ事業規模が小さく、観光事業など他の事業による収入も得ていた。理由として、病虫害・火山活動によりキノコの収量が安定しないことを挙げた。また、全ての菌床製造者がファルカタ(Albizia falcata)を使用していた。ファルカタは収益を見込んで植える慣習があり、製材所で多く扱われていた。おが粉売買を仲介する事業者も確認でき、おが粉の用途によって保管期間・調達する製材所の区分けがなされていた。今回の事例では、大規模化した事業者と小規模事業者とが確認できた。全ての事業者で専業化を目指すことは、小規模事業者の生計を不安定化させうるため、小規模事業者に対する収入のオプションとして提示することが望ましいと結論づけた。 |
著者氏名 | ○藍場将司1 ・ 原田一宏1 ・ Ganis Lukmandaru2 ・ Denny Irawati2 ・ 山本浩之1 |
著者所属 | 1名古屋大学大学院生命農学研究科 ・ 2Universitas Gadjah Mada |
キーワード | 地域資源, 国際協力, ジョグジャカルタ特別州 |
Key word | Regional Resource, International Cooperation, Yogyakarta Special Region |