第136回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

風致・観光部門[Landscape Management and Tourism]

日付 2025年3月22日
開始時刻 10:00
会場名 S11
講演番号 B-4
発表題目 国立公園における協力金の支払いを促進する要因について
Factors promoting payments of voluntary fees in National Parks
所属 北海道大学
要旨本文 国立公園においては,自然環境の保全や施設等の維持管理費の不足,新たなサービスの提供,入域の制限などの理由から,利用者に費用負担を求める事例が増えてきている。国立公園における有料化には様々なメリットもあるものの,公平性や説明責任などの課題も少なくない。なかでも協力金はあくまでも任意で支払を求めるため,その徴収率を挙げることに苦心する例も少なくない。本研究では,Webアンケート調査により,調査会社モニターを対象に,全国で導入されている費用負担の事例の認知度,支払った経験,費用負担のあり方に対する態度,費用負担の支払いに関与する要因などを質問した。費用負担の支払いを一種の環境配慮行動と位置づけ,問題の認知,責任感の自覚,行動に対する意図,実行能力,行動の制約,社会規範の関係を分析し,支払いを促進する要因を探った。結果として,費用負担の導入事例の認知度が向上していること,国立公園の管理について利用者による費用負担も受け入れられていること,環境配慮行動としての行動の目標意図,行動意図,実効意図と支払いとの関連が明らかとなった。
著者氏名 ○愛甲哲也1 ・ 庄子康1 ・ 深津幸太郎2
著者所属 1北海道大学大学院農学研究院 ・ 2北海道大学大学院農学院
キーワード 協力金, 有料化, 国立公園
Key word Voluntary fee, Pricing, National Park