第136回日本森林学会大会 発表検索
講演詳細
風致・観光部門[Landscape Management and Tourism]
日付 | 2025年3月22日 |
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開始時刻 | 11:00 |
会場名 | S11 |
講演番号 | B-7 |
発表題目 | 緑地景観の主観的認識と客観的指標との関連性 Relation between subjective perception of green space landscape and objective indicators |
所属 | 早稲田大学 |
要旨本文 | 20世紀初頭、イギリスにおいて都市膨張の制限を目的とした緑地の設置が、「都市封じ込め政策」として始まり、後に欧州諸国やアメリカに広がったほか、日本でも導入された。近年では、緑地が環境保全や都市の持続可能性を担保する機能を持つこと、また、良好な景観や眺望が市民の「生活の質」の向上に寄与する効果が明らかにされている。本研究は、北海道帯広市の「帯広の森」における都市森林内の近景を対象とし、来訪者の主観的認識を把握するとともに、景観画像の客観的指標を明らかにし、両者の関連性を検証した。主観的認識については、SD法を用いて21対の評価項目を提示し調査を実施した。収集したデータを基に探索的因子分析を行い、主因子法によるプロマックス回転を適用して共通因子を抽出した。また、客観的指標を得るためにフラクタル次元画像解析を実施した。SD法調査で使用したカラー画像データをグレースケールに変換し、二値化処理したうえで、ボックスカウンティング法を用いて画像解析を行い、客観的指標を導出した。これらの結果を基に、主観的認識と客観的指標との関係性を検証した結果、両者の間に相関があることが示唆された。 |
著者氏名 | ○梅澤弘一 ・ 戸田美紀 ・ 平塚基志 |
著者所属 | 早稲田大学人間科学学術院 |
キーワード | 景観評価, 因子分析, フラクタル, 環状緑地帯, 市民協働 |
Key word | evaluation of landscape, semantic differential method, fractal, green belt, public-private partnership |