第136回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

教育部門[Education]

日付 2025年3月21日
開始時刻 11:30
会場名 N23
講演番号 C-5
発表題目 幼児キャンプでの樹木と子どものかかわり
Trees and children's relationships in camping for young children
所属 常葉大学短期大学部
要旨本文 本報告の目的は、森林を活用した教育プログラム(キャンプ)の実践に役立つ資料を提示することである。発表者らは、静岡県立朝霧野外活動センターの協力を得て、幼児と小学校1年生を対象としたキャンプを実施した。本報告では2024年度に行われた幼児キャンプでの樹木と子どものかかわりについて、エピソード(事例)報告を行う。エピソード1「木登り」は、生きている樹木と子どものかかわりの事例である。シデの若木が幼児の木登りに好適で、いつも子どもが群がっているが、樹皮を傷める遊びに展開することがあり、指導者が悩んだ。エピソード2「丸太」は、伐られた樹木と子どものかかわりの事例である。さまざまな太さや長さの丸太が子どもの身近にあり、上に乗ったり自由に組み合わせたりする遊びが展開した。エピソード3「たき火」は、エネルギー資源としての樹木と子どものかかわりの事例である。「みんなで使う薪」として協働で割ると、薪の使用量を抑えることができた。総合考察として、根を張り生命のある樹木、伐倒後の生命のない樹木、燃料や素材として生活に取り入れられる樹木に出会うことができるキャンプの、森林体験活動としての意義が示された。
著者氏名 ○遠藤知里
著者所属 常葉大学短期大学部
キーワード 野外教育, サウンドスケープ, 薪
Key word outdoor education, soundscape, kindling