第136回日本森林学会大会 発表検索
講演詳細
教育部門[Education]
日付 | 2025年3月22日 |
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開始時刻 | 9:00 |
会場名 | S12 |
講演番号 | C-6 |
発表題目 | 地域固有の生物に着目した教育から森林環境教育の展開への課題 Challenges in developing forest and environmental education from education focusing on local endemic species |
所属 | 日本大学 |
要旨本文 | 長崎県対馬市には固有種の代表的なものにツシマヤマネコが生息し,鳥取県日南町にはオオサンショウウオがいるが,その固有種の生息環境として森林は欠かせない.それらを保全するために,固有種の教育・普及活動や森林環境教育も両自治体で実施されている.そこで,本研究の目的は,対馬市と日南町の固有種と森林への取組み方から,両者を組み合わせた教育に展開するには何が必要なのかを検討することである.方法は行政が報告書と聞き取り調査により行った.その結果,森林環境教育および固有種の教育で両方の内容を同時に取り扱っているケースは見られなかった.その理由に,単発のプログラムでは時間の制約上,一つの内容に特化したものになることが考えられた.そこで,固有種と森林環境教育が融合した新たな森林環境教育を検討する際の新たな概念図を検討した.教育を展開する方法には単発で広く浅い内容で実施するものと複数回実施するものが考えらえれる.広く浅い内容の場合は固有種と森林との関係性の説明がしやすいが,複数回実施のものはそれらの関係性をしっかりと示す必要がある.新たな森林環境教育への発展には,これらを念頭に置く必要があるだろう. |
著者氏名 | ○杉浦克明 |
著者所属 | 日本大学生物資源科学部 |
キーワード | 森林環境教育, 固有種, ツシマヤマネコ, オオサンショウウオ |
Key word | forest and environmental education, local endemic species, Tsushima leopard cat, Japanese giant salamander |