第136回日本森林学会大会 発表検索
講演詳細
経営部門[Forest Management]
日付 | 2025年3月21日 |
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開始時刻 | 11:30 |
会場名 | S32 |
講演番号 | D-10 |
発表題目 | 森林域と水域の統合的解析を志向した衛星ライダ点群からの浅水域深度推定 Integrated Analysis of Forest and Aquatic Areas: Shallow Water Depth Estimation from Satellite LiDAR Point Clouds |
所属 | 千葉大学 |
要旨本文 | 山と海は密接に関わっており、土砂災害と海底地形の変化、海底地形と海岸林の関係がその一例として挙げられる。これらは地球科学の分野では臨界域(Critical Zone)と呼ばれ、統合的な解析が望まれている。しかし、陸域と海域を同時にモニタリングする統一的な手法は確立されていない。そこで本研究は、陸域と海域の相互作用を統合的に解析することを目的とし、地形の多様性がある伊豆半島を対象地とした。従来、浅水域の地形観測には航空機搭載型のレーザー測深システムが用いられてきたが、高コストであるため高頻度のモニタリングが困難であった。よって、衛星ライダであるICESat-2/ATLAS点群データ(ATL03)を用いて浅水域の深度マッピングを実施した。その結果、最大深度20mまでの海底地形の推定に成功した。衛星ライダは本来、雪氷高観測用センサであるが、浅水域での測深にも有効であることが示された。衛星ライダの点群データから海底を面として推定できたことにより、森林解析における地盤高推定と解析が類似しており、本手法が森林分野へも適用できる。これらの結果から、陸域と海域を同時に解析・モニタリングできる新たな手法が確立された。 |
著者氏名 | ○名倉篤徳1 ・ 澤田義人2 ・ 加藤顕2 |
著者所属 | 1千葉大学園芸学部 ・ 2千葉大学園芸学研究院 |
キーワード | レーザー, ICESat-2, 環境モニタリング, 3Dマッピング |
Key word | laser, ICESat-2, environmental monitoring, 3D mapping |