第136回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

経営部門[Forest Management]

日付 2025年3月22日
開始時刻 15:00
会場名 S31
講演番号 D-33
発表題目 森林内間伐作業における時間生産性およびエネルギー生産性向上に向けた検討
A Study on Improvement of Time and Energy Productivity in Forest Thinning Operations
所属 早稲田大学
要旨本文 気候変動問題が深刻化する中、温室効果ガス(GHG)の排出削減の要請は益々高まっている。特に日本では、2050年までにカーボンニュートラルを実現するため、再生可能エネルギーの導入が重要な課題であり、木質バイオマスをエネルギー資源として利活用する取り組みが進められている。一方で、サプライチェーン排出量の明確化と削減の要請から、その供給プロセス全体で排出されるGHGの総量を削減することも大きな課題となっている。そこで本研究では、森林内の各作業工程(作業道敷設、伐倒、集材・造材、運搬)における林業機械の作動状況を調査・把握し、工程の時間ならびにエネルギー使用量などを定量的に分析することを通じて、効率性(生産性)に与える影響を明らかにする。調査の結果、特に集材作業では機械作動時間に対するアイドリング時間割合が最大47.17%に達し、作業の効率性(生産性)向上の余地が大きいことが判明した。また、間伐(伐倒)作業では事前に伐倒計画を立てること、運搬作業では木材を同じ大きさごとに分類することが、効率性向上につながることがわかった。
著者氏名 ○菅田拓和 ・ 石佳凡 ・ 納富信
著者所属 早稲田大学大学院環境・エネルギー研究科
キーワード 木質バイオマス, 林業機械, GHG排出量
Key word Wood biomass, Forestry machinery, GHG Emissions