第136回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

経営部門[Forest Management]

日付 2025年3月22日
開始時刻 16:45
会場名 S31
講演番号 D-39
発表題目 リモートセンシング技術を活用した森林境界明確化ー木曽町事例ー
Clarifying forest boundaries using remote sensing technology: A case study in Kiso Town
所属 精密林業計測(株)
要旨本文 我が国の森林の所有者構造は、保有面積10ha未満の林家が約9割を占めるなど、小規模・分散している。このため、森林整備の実施に当たっては、隣接する複数の森林所有者が所有する森林を取りまとめる「施業の集約化」を進める必要がある。しかしながら、近年では森林所有者の不在村化や世代交代により、所有者や境界が不明となり、所有者から施業実施の同意を取得することが困難になりつつある。このような課題を解決するため精密林業計測(株)では、長野県と信州大学の支援を受けてリモートセンシングデータを活用することにより、広範な地域を対象にした「森林境界の明確化」を実施している。令和6年度には林業地であり木の産業づくり事業で林業DXとドローンの活用を進める木曽町役場と協力し「森林境界明確化事業」に取り組んだ。法務局が管理する公図をベースにして、単木樹種分類から林相区分図を作成して森林境界調査素図を作成した。次に当社開発のフォーパスを使用して境界杭や林道、水路等の人工構造物を測位して現地検証を行い信頼性の高い、境界推定図を作成した。木曽町、木曽森林組合と連携して所有者説明会を開催した。これまでの取り組みを紹介する。
著者氏名 ○丸山拓見1 ・ 鄧送求2 ・ 加藤正人2 ・ 山田勝3 ・ 鎌田和紀3 ・ 鎌田俊介3
著者所属 1精密林業計測株式会社 ・ 2信州大学山岳科学研究所 ・ 3木曽町建設農林課
キーワード リモートセンシング, ドローン空撮, 森林境界, CS立体図
Key word remote sensing, UAV, forest boundaries, CS MAP