第136回日本森林学会大会 発表検索
講演詳細
経営部門[Forest Management]
日付 | 2025年3月21日 |
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開始時刻 | 10:30 |
会場名 | S32 |
講演番号 | D-6 |
発表題目 | 2時期の航空レーザ計測から作成したDCHMの差分による樹高成長量評価 Evaluation of tree height growth by diff of DCHM from two times ALS |
所属 | 長野県林業総合センター |
要旨本文 | 長野県の針葉樹人工林は12齢級以上の面積割合が78%に及び,主伐を行う林分が徐々に増えてきた。しかし長伐期施業を指向する林分も依然として多く,現況林分から数年~数十年後の資源量を精度よく予想することが求められている。一方,近年の航空レーザ計測(ALS)技術の進展により,広域的に様々な林齢の単木樹高データを得ることが可能となった。長野県では,2012~2013年に県林務部が行ったALSによって民有林域において数億点の単木樹高データが得られ,当センターではこれを用いて主要造林樹種の樹高成長曲線を作成した。さらに,2021~2022年に県建設部が実施したALSにより,前回から9年後の樹高データが得られた。そこで本研究では,樹高成長曲線の精度を検証するため,須坂市のスギ林を対象として,2013年の単木樹高データから2022年の樹高推定値を求め,2022年のALS計測値と比較した。その結果,樹高20~35mの範囲における計測値は,半数以上が推定値の±5%範囲内に入っていた。このことから,立木の伐採や気象害,病虫獣害等による極端な樹高の変化が生じなければ,ALS計測データにより作成した樹高成長曲線による樹高推定は実用上問題ないと考えられた。 |
著者氏名 | ○大矢信次郎 |
著者所属 | 長野県林業総合センター育林部 |
キーワード | 航空レーザ計測, 樹高, DCHM, 樹高曲線, 地位指数 |
Key word | airborne laser scanning, tree height, digital canopy height model, height curve, site index |