第136回日本森林学会大会 発表検索
講演詳細
経営部門[Forest Management]
日付 | 2025年3月21日 |
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開始時刻 | 11:15 |
会場名 | S32 |
講演番号 | D-9 |
発表題目 | 広域スケールにおける森林指標を考慮した流域環境の評価 Assessment of watershed environment considering forest indicators on a broad scale |
所属 | 京都府立大学大学院 |
要旨本文 | 全国森林計画では、広域の流域を対象とした伐採量や計画量の算定が行われており、広域スケールでの森林・流域環境の評価手法の確立は重要な役割を果たすと考えられる。また、近年では全国規模の空間データが公開されるようになり、これらのオープンデータを活用した研究の応用可能性が高まりつつある。本研究では、オープンデータを用いて日本の1級水系109流域を対象としたデータベースを作成し、森林・流域環境の評価を行った。先行研究では、地形や地質、土地被覆等の変数が主に用いられており、森林に関する指標は森林率や植生別面積割合等である。本研究では、先行研究で扱われてきた指標に加え、森林の詳細な指標(例えば、植生自然度、材積等)に重きを置きつつ、流域の景観生態学的な特性を考慮した解析を実施した。その結果、広域流域の森林植生の状況が人為的改変の度合いや地形・気候条件と関連していることが定量的に示された。今後は、衛星データ等を用いて予測された森林構造指標(樹冠密度、垂直構造の多様性等)を目的変数とし、広域の流域を対象とした森林・流域の環境評価を実施することで、森林管理方針の提案に寄与したいと考えている。 |
著者氏名 | ○北野陽大 ・ 中田康隆 ・ 長島啓子 |
著者所属 | 京都府立大学大学院生命環境科学研究科 |
キーワード | 景観指標, 土砂量, 流木量, 1級水系, オープンデータ |
Key word | landscape metrics, sediment discharge, driftwood discharge, major river basins, open data |