第136回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

造林部門[Silviculture]

日付 2025年3月22日
開始時刻 11:00
会場名 N11
講演番号 E-10
発表題目 低コスト再造林プロジェクト紹介
Low-cost re- afforestation project introduction
所属 国土防災技術株式会社
要旨本文 【はじめに】「低コスト再造林プロジェクト」は,農林中央金庫,全国森林組合連合会が事業主体で専門家チームが参画して再造林のコストを効率的に下げることで,「植える→育てる→収穫(伐採)する→植える(再造林)」の健全な循環による持続可能な森林・林業経営を目指す取り組みである。プロジェクトでは,2020年から5年間かけて,全国3箇所(長野県(根羽村森林組合)・広島県(三次地方森林組合)・宮崎県(都城森林組合))のモデル施業地で実証試験を行い,得られた成果を全国へ波及させて主伐後の再造林を促進し,森林の多面的機能の発揮及び山村を活性化させることが目的である。【報告内容】実証試験では,「コウヨウザン(コンテナ大苗)」の利用による伐採と造林の一体作業や活用等に加えて,苗木の初期成長の促進を期待してペレット状の植物活性剤を植栽時に散布する試験を行っており,下刈りは3地区ともに実証試験期間中に行っていない。土壌化学性の変化について3~4ヶ年期間追跡した結果,土壌pHは微酸性の6程度を維持し,土壌EC(電気伝導度)についても最大0.25dS/mと良好な土壌化学性の環境が維持されていることが確認できたことから報告する。
著者氏名 ○田中賢治
著者所属 国土防災技術株式会社本社 社長室
キーワード 低コスト再造林, コウヨウザン, バイオスティミュラント, 生長促進
Key word Low-cost re- afforestation, Kouyo Uzan, Bio stimulant, Growing promotion