第136回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

造林部門[Silviculture]

日付 2025年3月22日
開始時刻 11:30
会場名 N11
講演番号 E-12
発表題目 デゾレートAZ粒剤のドローン散布による除草効果
Herbicidal effects by spraying sodium chlorate with drone
所属 群馬県林業試験場
要旨本文  下刈り作業は、一般に刈払機を用いて雑草木が旺盛に成長する夏季に行われるが、熱中症や蜂に刺されるリスクを伴うことから、省力化が求められている。そこで、本研究では、造林地における新たな下草抑制方法として、ドローンを用いた薬剤散布試験を行い、下草の抑制効果を検証した。 調査地は群馬県渋川市南赤城山地内のスギ造林地(2023年春植栽)とした。薬剤は、環境負荷やドリフトを考慮し、無機化合物かつ粒剤であるデゾレートAZ粒剤(塩素酸塩粒剤)を使用した。薬剤散布は2024年6月及び7月に実施した。造林地内に薬剤散布区、刈払い区、対照区を設け、各試験区内に設定した調査区100㎡ごとに下草とスギとの競合状態及びスギの成長量等を調査した。結果、薬剤散布区では6月及び7月ともに下草の抑制効果が確認され、特に6月散布がより効果的であった。薬剤散布にかかる歩掛及び環境影響についても調査したため、あわせて報告する。
著者氏名 ○山田勝也1 ・ 飯田玲奈1 ・ 相馬優輝2
著者所属 1群馬県林業試験場 ・ 2株式会社カーリット
キーワード ドローン, 除草効果, 下刈り
Key word drone, herbicidal effect, weeding